ぱいんはうす岸英明の「世界はグーチョキ天パー」ブログ

ぱいんはうすの岸英明です!悩める天然パーマ達の味方です!世界はグーチョキパーで皆違うからあいこでしょ?ふんわり日常の思ったことを書いていきます。

クレイジーな侍に遭遇した話

先日の深夜、僕はとんでもない人物に遭遇した。

 

名は伏せるが、彼は突如とある新宿のバーで肩に猫を乗せて現れた。

いきなりとんでもない登場だ。

しかも侍のような怪しげな衣服と草履、黒髪ロングヘアーに髭を蓄えた奇抜な風貌だった。

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一人カウンターでハイボールをちびちび飲んでいた僕は、突如現れたその侍に興味を持たずにはいられなかった。

 

何なんだろうこの人は。
かなりやばそうだ。
僕の好奇心は爆発し、気が付けば話しかけていた。

 

すると、色々話してくれた。

 

まず侍は現在、浅草の料理人で、某有名事務所の故A会長のいとこ?にあたる人物であるとのことだった。一時は、有名なホストクラブ愛のNo.1で、あの城咲仁が後輩だったとか。

 

 

(う、うそくせー・・・)

 

 

見た目の怪しさも手伝ってか、嘘臭さは倍増していた。

 

さらに話を聞くと、侍は今48歳で、高校を中退し16歳で単身アメリカに渡ったらしい。敢えて治安の悪い地域にアパートを借り、何をするでもなく街をぶらぶらしていたそうだ。かなりクレイジーだ。

 

その頃はまだ人種差別の残る時代だったらしく、いわゆる黒人の人達も生きるために強盗などする場合もあったという。

当時、日本人は金持ちであるというのが世のステレオタイプだったようで、単身暮らしていた侍の家にも強盗が押し入り、金品をごっそり奪われたらしい。

しかも、1度のみならず4度も同じ強盗グループが押し入ってきたというのだ。

4回目の時はさすがにブチ切れたらしく、銃を持っていたリーダー格の人物に死をも覚悟で殴りかかったらしい。

 

そうしたら何やかんやで、強盗グループと落ち着いて話すことになったらしいのだが、彼らは、実は私利私欲のために強盗しているわけではなく、貧乏な子供達にお金を分け与えるためにやっているのだと言う。

まるで日本の鼠小僧みたいな話だ。英語だったら「Rat Boys」だ。ちょっとかっこいい。

 

侍はその話を聞いて、「強盗は良くないから仕事をしろ」と提案したらしい。
しかし、彼らが言うには「きちんとした住所がないと働いたりできない」と。
そこで侍はこう提案したという。

侍「ウチくるっ?!」

強盗「いくいく~!!!」

まあ、細かい台詞は定かではないが、とにかく、それからはそのアパートを彼らグループに開放したそうである。

 

とんでもない懐の広さだ。完全なる悪ではなかったとはいえ、強盗グループと一緒に暮らすなんて。しかも、リーダー格の人が学校に通うためのお金を、侍が自らのおじいちゃんに頼んで出してもらったそうだ。1000万も。

てか、じーちゃんくそ金持ちだな!!!!バブル時代ってそういう感じなのか??

 

そんなこんなで、元強盗グループの人々はその後、皆ちゃんとした道を生きたという。
特にリーダー格の人とは今でも家族ぐるみの付き合いだとか。

 

 

その後アメリカを離れた侍は、オーストラリア、中東、日本など世界各地を制覇する旅に出たそうだ。徒歩で。

 

その道中、野蛮な民族に槍で脚を攻撃されたり、戦地では銃で脚を2発程撃たれたあげく捕虜にされたり、日本の山中では猪が突進してきたところを前足をガッとやって首をボキッと折って倒して食料にしたとか。

 

もう色々と、ハンパじゃなさすぎる。
ウルトラマンスタンプラリーごときで心折れかけていた自分が恥ずかしい。

 

肩に乗っていた猫のマイ(♀)は、日本の旅の最中に捨てられていたのを拾ってそれから一緒に旅をしたそうだ。彼女も山中でキジを倒したことがあり、それを一緒に食したなんてこともあったようだ。

彼女はもう20年も生きており、今では一緒に大道芸などもやっているという。

 

 

これだけリアリティ溢れる話を聞くと、もう全て信じるしかない。何より見せてくれた身体の傷が真実を物語っている。

まさに歴戦の猛者。聞けば侍は幼少時代から叩き込まれた格闘術も持ち合わせていると言うし。
・・・もう一体何者なんだよ!!漫画か!!!!

 

 

 

侍は酒を飲みながら以上のようなクレイジージャーニーな話をしてくれたのだが、たびたび格言のようなものも合わせて言っていた。

 

 

 

「目には見えないものを見れるようになれ」

 

 

 

いや、漫画か!!!!

 

 

 

でもめちゃかっこいい。目には見えないものを見る・・・。

正直何のことを言おうとしているのかさっぱりわからなかったが、何となく深い言葉だ。

 

 

 

その後、侍は酔ったのか、行きつけだというキャバクラの話をし始めた。
新宿西口にレベルの高いキャバクラがあると。

 

僕は店の名前を聞きスマホで調べたが、ホームページらしきものが出てこない。

 

「本当にちゃんとした店なんですか?てか、西口でキャバクラってあんまり聞かないですし・・・」
と僕は疑いの眼差しを向けた。

 

すると侍は言った。
「わかったよ!!じゃあその店に連れてってやるよ!!俺が口を聞けば3000円でいけるから!!!」

 

「え?いくんですか!??今から???」

 

「疑うなよ!!信用させてやるよ!!いくぞ!!」

 

そう言うと、僕はその店に半ば強引に連れていかれた。


店に着き、侍がボーイに交渉し本当に3000円で入ることができた。
確かに高レベルな美人揃いだったように思える。

 

「疑ってすみませんでした!!本当の話だったんですね!」

 

「だから言ったろ?!目には見えないものを見ろって!」

 

「え・・・?あ、はい!!そうですね!!!」

 

 

ここにきて、僕はようやくあの言葉の真意が理解できた。

 

 

「目には見えないものを見れるようになれ」

 

 

目には見えないものを見るとは、

キャバクラの優良店を見抜く力のことだったのである。

 

 

 

おわり