「畏敬の念」の熊谷真士さんに会ってきた
2016年2月14日。
バレンタインデーは私の誕生日でもあったが、私はこの日ーーー、
あの有名なエントリー
「スタバでダベる女子大生に対し畏敬の念を禁じ得ない」
でハネたブログのひと、熊谷真士さんに会ってきた。
個人的にはこの記事よりも彼のFacebook投稿「ヤバイのヤバさ」が好きで、はまりまくり何度も繰り返し読んだ。初めて読んだ時、とてつもない衝撃が私を襲った。10周目くらいで聖書よりも崇高な文章に思えてきた。20周目を読む頃には僕の頭は狂い、自我が崩壊した。
しかしながら、ブログを読んでこんなに感動したことは未だかつてない。ミルコvsノゲイラ戦以来の衝撃だ。
クラシックの名曲の如く自然に入ってくるテンポとリズム。「ヤバい」という言葉をここまで膨らませられる妄想力。完全にいかれている。
これは1度会っておかねばならない、という謎の強迫観念にかられ、私は彼の元へと赴いた。
実際に会う彼はやはり何かやりそうな感じを醸し出していた。イケメンだった。顔のパーツは思いのほか真ん中に寄っていた。
私はミーハーなので興奮した。とりあえず脱いどいた。
熊谷さんのブログに出ていた、裸でゴルフクラブ舐めてた方もいた。でかかった。
机の裏に鼻くそでつらら作ってる方もいた。やばそうな顔してた。
色々いた。
アウェイのつもりで乗り込んだが、結構楽しめた。
また熊谷さんに会いに行こう。
おわり
バレンタインデーが誕生日(非イケメンの場合)
僕の誕生日は、毎年変わらず2月14日だ。
1年に1回必ずやってくる。誕生日とはそういうものだ。
そう。2月14日と言えば、世間が本命チョコだの義理チョコだの騒ぐ例のあの日。
バレンタインデー。
その歴史はローマ帝国の時代にまで遡る・・・らしい。
当時の皇帝クラウディウス二世とかいう人が、兵士の士気が下がるとの理由から結婚を禁止したらしい。そこでキリスト教司祭のウァレンティヌス(バレンタイン)は、その状況を不憫に思ってか、秘密裏に若者達を結婚させていたとのこと。でもそれが皇帝にばれて、色々あって処刑されてしまったらしい。その日が、西暦269年2月14日だったということだ。
(もともとローマでは、2月14日は結婚の女神ユノの祝日だったらしい)
それが1718年の時を経て、1987年2月14日、この僕の誕生日となったわけであるが・・・。
確かに覚えてもらいやすい誕生日ではある。
他人にもちょっとしたネタとして話しやすい。
しかし・・・・・
なんでチョコをあげる文化なんてつくりやがったんだあああああ!!!!!!
あ???どこのどいつの陰謀だ!!!??
森永か??明治か???NASAか???
とにかく、そういうのは彼氏彼女の間だけでひっそりやってりゃいいんだよ!!!!
考えてもみてほしい。
「バレンタインデー+誕生日」という二重の口実・きっかけがあるのにも関わらず、チョコレートをもらえない場合の悲惨さを。
これはもう明らかにマイナスだ。
普通の人の場合、チョコをもらえなくてもプラスもマイナスもない。ゼロだ。
でも僕の場合は、普通の人に比べて「+誕生日」というかなり有利な状況にいるのだ。何かしらもらえてようやくゼロなのだ。チロルチョコでも五円チョコでも何でもいい。
それにもかかわらず何ももらえなかった場合、これは明らかなマイナスだ。損害だ。
日本酒、ボディブロー、「バレンタイン誕生日なのに何ももらえない」は後からじわじわ効いてくる。
そんな時、「イケメン・サッカー部・クラスの人気者・秀才」を全て兼ね備える奴との距離感が、より絶望的に明確に感じられる。
本当に俺は地球上にいるのか??何光年あるんだ??何だこの距離の遠さは??!同じ人間なのか???!!
バレンタインデーとは、特に中学・高校においてクラス内の上下関係・優劣を明確にするために存在しているのだ。そうとしか思えない。
これはもう完全にFBIの陰謀だ。
そこで、僕が政治家になった際の公約を考えた。
- バレンタインデーのチョコレート文化の撲滅。「チョコをもたず、つくらず、もちこませず」3原則の制定。
- イケメンは将棋部か新聞部に強制転部、または男子校に強制転校。
さあ、集まれ!!!バレンタイン誕生日の“非イケメン”の有権者たちよ!!!
新党を結成し、日本を明るい未来へと導こうではではないか!!!
さあ今こそ立ち上がる時だ!!!!どっせぇえぇええい!!!!!
ホワイトデー返すのめんどくさい・・・
完
※このイラストには何の意味もありません。
無知の恐怖~天下一品編
無知というのは本当に恐ろしい。
2016年1月16日(土)
夜、歌舞伎町の天下一品にて一人で寂しく、こってりラーメンを食べていた時のこと。
酒を飲んでいたらしい若者4人組が入ってきた。
彼らは僕も座っているカウンターに案内され、注文を何にするか大声で話し始めた。
青年A「俺こってりにしよっと!」
青年B「おれもー!!」
青年C「おれあっさりー!」
青年D「じゃあオレこっさりにするわ!」
青年A「こっさりって!!ぎゃはははは!!!!」
・・・・・・・・・・ん?
・・・・何がおかしかった??
ラーメンをすすっていた僕はなぜ彼が突然馬鹿笑いし始めたのかわからなかった。
今、何が面白かったんだ?
どうやら、青年Aは天下一品初心者のようだった。
「こっさり」という注文が正規に存在するものだと知らないらしい。
まあ、青年Aは青年Dがボケたんだと思ったのだろう。
しかしアメトークの天下一品芸人などでも話されていたように「こっさり」はいまやそれなりに有名だ。
というか店によるのかもしれないけど、普通にメニューに載ってたりする・・・
そもそもボケで言っていたとしても、「こっさり」なんてボケは全くおもしろくないのだが、酔っているのか大爆笑していた。
店内にいる他の客達はドン引きだ。
周りの友人は青年Aが余りにウケているため、雰囲気的に「こっさりは本当にあるんだよ・・」とは言えない感じだった。
青年A「やべえ!!!こっさりって!!あるわけねえだろ!!!ほんとやばい!!!ひひひ・・・おもしろしぎる!!!」
大爆笑していた。
3~4分後・・・
青年A「こっさりって!!こっさりとか何なんだよ!腹筋割れる!!!ライザップより効果あるわ・・・!!今年一番笑ったわ!!!!」
まだ笑ってんのか!??てか、うるせーよ!!!早く注文しろよ!!!
それに今年はまだ始まって間もないだろ!
そんなに腹筋効果あるなら、ライザップに続く「こっさりエクササイズジム」でも開業しとけ!!ばかたれ!
などと思っていたが・・・・ふと気になった。
この青年Aが「こっさり」の存在を知った時、どんな表情を見せるのか。
店員さんに注文するときになれば当然知ることになるだろう。
「こっさり」が正式に存在することを。
そして後悔するのだ!!くそみたいなことで大声で笑って、周りに迷惑をかけてしまったことを!!!!
そしてついに店員さんが注文を取りにきた。
店員「ご注文お伺い致します!」
A「僕こってりで!」
B「こってりで!」
C「あっさりで!」
D「こっさりで・・」
A「いやいや・・こっさりて・・・(笑)」
店員「はい!こってり2つに、あっさり1つ、こっさり1つですね!!」
A「・・・!!?」
「こっさり」という注文は、当然店員さんに受け入れられた。
青年Aがボケだと思っていたこっさりが普通に受け入れられたのだ。
彼は動揺し、寝ぼけたおばあちゃんみたいな顔になっていた。
僕は心の中で猛烈にガッツポーズした。
おらああああああ!!!!!恥を知れクソやろうがあああああああ!!!!!
彼は急に静かになると、水を飲み始めた。
微笑を浮かべながら、焦点の定まらない遠い目になっていた。
あんなにしょうもない事で、店内に響く程の大声で騒いで笑っていたのだ。
とてつもなく恥ずかしかったのだろう。
彼は黙って水を飲んでいたが、しばらくしてその重い口を開けた。
A「こっさりって普通にあるんだな・・・」
・・・声ちっさ!!!!!
おわり