バレンタインデーが誕生日(非イケメンの場合)
僕の誕生日は、毎年変わらず2月14日だ。
1年に1回必ずやってくる。誕生日とはそういうものだ。
そう。2月14日と言えば、世間が本命チョコだの義理チョコだの騒ぐ例のあの日。
バレンタインデー。
その歴史はローマ帝国の時代にまで遡る・・・らしい。
当時の皇帝クラウディウス二世とかいう人が、兵士の士気が下がるとの理由から結婚を禁止したらしい。そこでキリスト教司祭のウァレンティヌス(バレンタイン)は、その状況を不憫に思ってか、秘密裏に若者達を結婚させていたとのこと。でもそれが皇帝にばれて、色々あって処刑されてしまったらしい。その日が、西暦269年2月14日だったということだ。
(もともとローマでは、2月14日は結婚の女神ユノの祝日だったらしい)
それが1718年の時を経て、1987年2月14日、この僕の誕生日となったわけであるが・・・。
確かに覚えてもらいやすい誕生日ではある。
他人にもちょっとしたネタとして話しやすい。
しかし・・・・・
なんでチョコをあげる文化なんてつくりやがったんだあああああ!!!!!!
あ???どこのどいつの陰謀だ!!!??
森永か??明治か???NASAか???
とにかく、そういうのは彼氏彼女の間だけでひっそりやってりゃいいんだよ!!!!
考えてもみてほしい。
「バレンタインデー+誕生日」という二重の口実・きっかけがあるのにも関わらず、チョコレートをもらえない場合の悲惨さを。
これはもう明らかにマイナスだ。
普通の人の場合、チョコをもらえなくてもプラスもマイナスもない。ゼロだ。
でも僕の場合は、普通の人に比べて「+誕生日」というかなり有利な状況にいるのだ。何かしらもらえてようやくゼロなのだ。チロルチョコでも五円チョコでも何でもいい。
それにもかかわらず何ももらえなかった場合、これは明らかなマイナスだ。損害だ。
日本酒、ボディブロー、「バレンタイン誕生日なのに何ももらえない」は後からじわじわ効いてくる。
そんな時、「イケメン・サッカー部・クラスの人気者・秀才」を全て兼ね備える奴との距離感が、より絶望的に明確に感じられる。
本当に俺は地球上にいるのか??何光年あるんだ??何だこの距離の遠さは??!同じ人間なのか???!!
バレンタインデーとは、特に中学・高校においてクラス内の上下関係・優劣を明確にするために存在しているのだ。そうとしか思えない。
これはもう完全にFBIの陰謀だ。
そこで、僕が政治家になった際の公約を考えた。
- バレンタインデーのチョコレート文化の撲滅。「チョコをもたず、つくらず、もちこませず」3原則の制定。
- イケメンは将棋部か新聞部に強制転部、または男子校に強制転校。
さあ、集まれ!!!バレンタイン誕生日の“非イケメン”の有権者たちよ!!!
新党を結成し、日本を明るい未来へと導こうではではないか!!!
さあ今こそ立ち上がる時だ!!!!どっせぇえぇええい!!!!!
ホワイトデー返すのめんどくさい・・・
完
※このイラストには何の意味もありません。